オフィスデザインのコツ1 -ゾーニングについて-
オフィスのデザインを考える上で最初に考えることはゾーニングでしょう。ゾーニングとは、ワークスペースや会議スペース、社長室などのようなオフィス全体のスペースを割付することを言います。またゾーニングには業務のコミュニケーション、動線やスペース配分に大きな影響があり、業務の効率を左右します。
スペースの割合
では、どこにどれだけのスペースが必要なのでしょうか。簡単に言うと、最も利用頻度が高い場所のスペースが一番広くなります。一般執務スペースが最も大きくなるでしょう。ちなみに、ワークスペースが全体に占める割合は50~60が一般的です。その後に、利用度の低いスペースが残りを占めます。生活支援のトイレや洗面台。お客様を迎える接客スペースなどが入ってきますね。また、社長室は文字通り社長のための部屋ですから、接客スペースとあわせて、空間を節約してもいいでしょう。
右に一般的な配分のイメージを載せておきます書きます。各スペースの配置を決める際には、天井裏の配管や配線などにも注意しましょう。配管、配線によって業務機器の設置や設備機器の配置はさまざまです。
各スペースの配置場所
スペース配分が決まったら、「オフィスの面積×配分率」で、各面積の配分率を見て見ましょう。各面積のスペースを割り出し、それぞれの配置を決めていきます。上の図のようにならなくても、問題ありませんが、配置を決める際は、人や物の動きなどを考え、業務がスムーズに行えるように動線を作ることが大切です。たとえば、コピールームなどみんなが頻繁に利用する空間は複数の部署から利用しやすい場所に設置するようにしましょう。
ちなみに、建築基準法では、片側にのみ部屋がある場合の廊下の幅は1.2m以上、両側に部屋がある場合の廊下の幅は1.6m以上にしなければならないと定められています。このような法規にも注意しておきましょう。この法律は、火事などの災害時に緊急時などに、逃げやすいようにと定められていますので、この法規を守ることは、あなたの社員を守ることの直結していると言えるでしょう。
ワークスペース
上記の図を見ても分かるように、まずオフィスでは、社員の執務空間でもあるワークスペースの広さが重要となります。ワークスペースに求められる機能性、快適性をもとに、ゾーニングで決めたワークスペースの広さが、社員の人数に適しているか割り出してみましょう。
ワークスペースの広さが、社員の人数に適しているか割り出すときの目安となるのが「社員1人あたりの執務スペース」です。これは「ワークスペースの面積÷社員数」で計算できます。
ワークスペースの面積÷社員数
例)面積73㎡、社員数12人の場合 73÷12=約6.1㎡よって、1人あたりの執務スペースは6.1㎡となります。
社会法人ニューオフィス推進協議会がこの程度は満たすことが望ましいとして策定した基準が「ニューミニマム」としてあります。
この「ニューミニマム」では「社員1人あたりの執務スペース」の最低限度は6㎡程度。ワークスペースの天井高さの最低限度は2.6㎡程度としています 。もちろん、会社の事業や理念、その他の要因によって一概に言えませんので、大雑把な基準として捉えてください。
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奈良の学習塾
2019/3/20 更新
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